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まえがき

生産売上総額+税総額(支払われたカネの総額)
=
貨幣総量×貨幣が動いた回数

適正インフレ率内で上記式の左辺、
特に左辺第一項の値が大きい程
経済状況は良いと言える。

通貨力=通貨量×通貨動値

貨幣システム運用学より抜粋。
(尚、貨幣システム運用学は作中の架空の学問です。)

通貨は、発行されただけでは意味が無い。

動かなければ意味が無い。

発行された通貨が生産の対価として支出されて初めて《通貨の供給》となる。

通貨の発行方法は《信用創造》による《負債(借金)》。

通貨の供給方法は生産の対価としての《支出》。

本編

オフショット 12.5話

あとがき

《現在》は《歴史》によって作られている。

《今》は《過去》によって作られている。

《通貨の供給》により生産力が大化され、

《通貨の回収》によりインフレーションを抑制してきた。

例えば過去、こんな言葉があった。

《欲しがりません、勝つまでは》

この時多くの《生産》が《政府》に買い上げられた。一般人が消費する分が足りなくなる程に。

買いに行っても買うモノが無い、つまり《生産》が足りないその状況下で当時の日本政府は、

《国債を一般人に買わせる》という形で《通貨量》を減らし、上記のスローガンで《需要》を減らした。

少なくとも現代人よりは、《カネとはなにか》、そして《生産力の重要性》について理解していただろう。

《通貨》への理解という点で言えば現代日本人は、歴史の先端に居るにも関わらず、明らかに《退化》している。